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2015年11月 6日 (金)

どうぶつバイカーズ 〜 エイプ と モンキー ならびに 猿 と 猴 についてなど

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秘蔵 福知山市動物園の シロテテナガザル・ももた くんの恥ずかしい写真です。

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 あぁ、ももた くん、そのようなナマメかしく淫靡で淫猥で淫蕩で淫婦(いんびでいんわいでいんとうでいんぷ)の如き姿態をとるのはやめてください。

 前回は、日本語では類人猿もみんなひっくるめて”猿”と言ってしまうので、エイプ(類人猿)とモンキー(猿)を区別して考える人が少ないということを申しました。
 日本ではゴリラ・チンパンジー・オランウータン・テナガザルなどの類人猿も含めて”猿”なのですが、英語圏ではヒトの下にエイプ(類人猿)、エイプの下にモンキー(猿)が存在するという認識なのでしょう。

 実は恐らくは英語が入って来るずっと昔、渡来人なのか遣隋使遣唐使のたぐいのヒトが持ち込んだのかは知りませんが、”猿猴(えんこう)”の文字が入ってきた時にも日本人は”猿”と”猴”の概念が理解できずに、若干の心得違いをしてしまったようです。

 通常日本では”猿猴”はサルの漢語的表現として用いられますが、本来中国において”猿”はテナガザル、”猴”は霊長類オナガザル科に含まれるマカク(マカカ)属???私もこの辺はちょっとむずかしいので、”猴”はニホンザルなど普通のおサルさんだと思っていいかと思います。
 つまり、昔の中国人は恐らくテナガザルを観て、これはどうも普通のおサルさんとは違うようだ、それらよりも進化した存在であろうということを看破して、テナガザルを”猿”、一般のサルを”猴”とし、猿-猴 の序列としたのでしょう。
 そこで何故昔の中国でエイプ(類人猿)のうちテナガザルだけが他と違うと考えられたのかというと、ゴリラ・チンパンジー・ボノボなどはアフリカ系、オランウータンはアジア系ですがインドネシアやマレーシアに生存し海で隔てられており、中国と地続きの東南アジアに生存するテナガザルのみが知られていたということではないでしょうか。

 よって本来”猿猴”の意味は

猿 = Ape = 類人猿
猴 = Monkey = サル

 と考えていいのではないかと思うのですが、さすがにこれを言い切るのは週刊誌やスポーツ新聞の飛ばし記事気味で、何の検証も裏付けもございませんのであらかじめ間違っていたらごめんなさい、とあやまっておきます。

したがって映画の「Planet of the Apes」を「猿の惑星」と訳したのは厳密に言うと現代の日本語では誤りで「類人猿の惑星」でなければいけないのですが、ずっと昔に中国語の”猿”と”猴”の概念を理解できて正しく使用できていれば「Planet of the Apes」は「猿の惑星」で正しいという、なんだか良くわからないような話になってきます。

 要は日本にはニホンザルしかいなかったので”猿”と”猴”の違いが判らなかったということでしょう。
 ちなみにニホンザルは尻尾は短いですがオナガザル科に属します。
これは昔々、尻尾の長いタイワンザルが陸続きだった日本にやってきて、やがて今の気候になって「やっぱ寒いから台湾帰ろ」と思った時には海面が上昇、八重山列島トカラ列島大東諸島などは島嶼飛び石状態で戻るに戻れず日本に居残った方々なのですが、寒いので身体の表面積を減らすために尻尾を短くしたのではないでしょうか?
 ちなみに下北半島があまねくすべてのおサルさんの仲間の生存の北限らしいです。

参考 「孫悟空の誕生 猿の民俗学と「西遊記」」 中野 美代子 著 岩波現代文庫

※ サムネの初音ミクさんの画像はネット上より頂き、加工させていただきました。

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