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2015年7月 9日 (木)

カラビニエ 〜 常在旅途上 2 津山事件 都井睦雄 生家の消失・続編

drz400s

 今年の4月にたまたま通りかかり、写真で見た 都井睦雄 生家に似ているなぁ、と思い写真撮影いたした旧い家屋は、帰宅後調べてみるとその通りでありました。
 都井睦雄や祖母、姉のみな子らが観ていた景色をもう一度よく見ておきたいと考え、7月2日に再度訪問いたしましたがその時にはすでに家屋は取り壊されてしまった後でした。

 軽い失意と落胆、喪失感など感じつつ現場を後にする道中、前回たまたま 都井睦雄 生家の前に単車を停めたのは、やはり呼ばれたのかな・・・などと感慨いたしました。

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軍用拳銃

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軍用拳銃

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加茂歯科

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加茂歯科

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 都井睦雄生家から山ひとつ隔てた阿波町内のバス停留所。
可愛らしい坊んやお嬢の保育園で催される花まつりのポスターと並んで津山警察署の軍用拳銃に関する張り出しがあります。
 あくまで私見ですがこの時代においても軍用拳銃を供出せよとの呼びかけをする、このことこそが事件によって負った津山警察署のトラウマなのではないかと。

 詳細はここでは語りませんが、津山警察署は一度は家宅捜索で都井睦雄邸(犯行時の住居は生家とは別の場所です)より猟銃や日本刀を押収しましたが、その後も都井睦雄の危険性を訴える地元の駐在さんの上申を軽視したため、上司や署長は事件後退職を余儀なくされたということです。

 3〜4

 「加茂歯科」です。カモシカを感じで書くと「羚羊」なのだそうです。
もう今は昔、宝島という雑誌で町中のおもしろ看板など紹介するVOWというコーナーに出ておりました。
 物を識らないと「加茂歯科」ですか、ははっ愉快ですなぁで終わってしまうのですが、警察による家宅捜索で犯行のため用意した猟銃や日本刀を押収された都井睦雄は、日本刀の収集家として有名だった加茂町内の歯科医のもとを尋ね、従兄の軍での昇進祝いに日本刀を送りたいと申し出て一振りを30円で購入しております。
 その刀が後日犯行に使用されるのですが、事件後刀を不用意に売り渡してしまったことを悔いた件の歯科医は警察に対し、事件によって孤児になってしまった子供などがいたら引き取りたいと申し出られたそうです。

 「加茂歯科」の看板によってこのことを想起しただけであって、「加茂歯科」さんが件の歯科医であることはないと思います。

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 従来津山事件に関してなかばバイブルとされてきた筑波昭氏による著書は、最近の石川清氏や「津山事件の真実(津山三十人殺し)」の著者・事件研究所氏らの取材によって信憑性が大きく揺らいでおります。
 現地での取材が真摯さを欠くものであったことや、作中にみられる都井睦雄の異常性行や変質性を語るエピソードは作者によって、最大公約数の一般読者向けに大衆的・通俗的に創作・捏造されたものであったことが明らかにされてきております。
 これらの研究により従来の筑波昭本では合点の行かなかった矛盾点が相当に解消されており、これらの方々の労力に頭の下がる思いがします。 

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