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2015年6月 3日 (水)

カラビニエ 〜 レプリカント、あるいはあすなろ小僧 之 旅 9 日本國有鐵道 因美線 土師驛(JR 因美線 土師駅)

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 (前回よりのつづき)
 横溝正史さんの「八つ墓村」は、横溝さんが戦時中岡山県に疎開中に耳にされた実際に起った世界犯罪史上にも残る大量殺人事件「津山事件」が元となったと聞き及んでおります。
 私は度々自分の前世がこの事件の犯人となった都井睦雄なのではないか、という妄想に取り憑かれていると書いてきましたが、感情としてぬぐい去り難くこの思いはあるものの、実際には理性の面での自己分析はできております。
 都井睦雄が成長期において祖母からの過保護と過干渉によって人格を歪められ将来を閉ざされてしまったことを恨んでいたことや、周囲との強い軋轢や疎外によって事件を起こすこととなったことなどに対して感情移入いたしてしまうのであり、近年同調圧力の集団原理を利用したえげつないリストラに遭って以降、さらにこの傾向が強まったものであろうと。

 

もう20年近くも前のことになりますが、東電OL殺人事件というのがありました。
東京電力の幹部社員と言っていいキャリアウーマンの方が、夜は渋谷の道玄坂付近で売春婦として時には極めて安い値段で客を取っていた、というのが特にオヤジ系週刊誌などではことさらに刺激的扇情的に報じられたりしました。
 東日本大震災時の福島原発事故の後に、被害者の女性が東電社内で原発の危険性を訴えるレポートを作成していたことや、それ以前に彼女の父親も同じく東電社内において同様の発言などをして降格人事にあっていたことなども報じられました。

 この事件に関しまして、特におやじ連中の反応は極めてゲスなものであることが多かったように思いますが、中村うさぎさんのエッセイにあったと思うのですが、事件後に現場にて花を供えたり佇んだりしている女性を何度も見たとのことで、中村うさぎさんは自分も含めて彼女たちは、もしかしたら自分が東電OLになっていたかもしれない、というシンパシーを持って現場に訪れているのではないか、と結んでおられたように記憶しております。

 同調圧力の集団原理に背を向けひとり歩くには、時に押しつぶされ人間として壊されてしまうこともあること、結果として異常行動に走りあげくには事件の加害者あるいは被害者となってしまう可能性も多分にあることを心得ておかねばならぬかもしれません。

 蛇足ですが私も東電OLが夜に彷徨ったという渋谷の円山町付近、いわゆる道玄坂界隈を彷徨ったことがあります。
 1990年前後のことですがエッチな目的ではなく、当時円山町にあった渋谷ON AIRというライブハウスに筋肉少女帯を観に行くおりで、「筋少ちゃん祭り」とかの戯け巫山戯た催しでしたが、現在ネットを使っても確認できません。
 ゲストに JUN SKY WALKER(S)、通称ジュンスカでございましたが、当時メンバーの不仲説がありましたが来られたのがVoの宮田和弥さんとGの森純太さんだけだったのを憶えております。
 この開演前に小雨まじりの夕暮れの円山町を道に迷い歩き回ったのですが、後に道玄坂地蔵であると知るお地蔵様を見ては嗚呼、このような場所にも六道の地獄に堕ちた人々を済度してくださるお地蔵様がいらっしゃることであるなぁ、などと感慨をいたしその斜向いにあった(立地に関して記憶違いがあるかもしれません)青果店にて奥様と思しき方にライブハウスの場所など尋ね、教えていただきました。
 事件があったのは私が円山町界隈を彷徨った数年後のことですが、佐野眞一さんのノンフィクション「東電OL殺人事件」の中で、被害者となった女性が道玄坂地蔵の前で客引きをしていたことや、この青果店の中でまで客引きをしてご主人だったか奥様にだったか叱り飛ばされる場面が描写されております。
 その些細な体験も私が事件の被害者の女性の心情を斟酌いたし、共鳴共感いたす一因となっております。

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那岐駅

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那岐駅

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 因美線 那岐駅の佇まいにひどく惹かれました私は、どうしてもこの駅での列車の発着など拝見させていただきたいと考えましたが列車の到着までかなりの時間があり、それならば隣の土師駅も拝見した後に舞い戻ってこようと思い立ちました。
 京都府福知山市民の私ですが当地にも土師の地名がありまして、出身高校がこちらの所在であります。
 ちなみに私の一級下に小橋健太さん、私の妹の一級上に久保田真希さん、同級生に中澤裕子さんなどがいらっしゃいます。
 ただし因美線のこの駅は”はじ”、うちんちらへんの方の地名は”はぜ”と読みます。
 いずれも古代に埴輪や土器などお造りになるイカしたアニキなどがお住みになった由来などござるのでしょう。

 駄菓子菓子この美学の欠片も感じられない駅舎はいただけませんなぁ。
となりの那岐駅が素晴らしかっただけに落胆もひとしおです。
 ただ、のちに調べてみましたこの土師駅の所在地、鳥取県八頭郡智頭町大字三吉字又衛門田というのはなかなかに素敵な地名だと感じ入りました。

 まさそのような地名のことはつゆ知らずにおりました私は、失意のうちに佇まいの素敵なドライブイン・ニュー黒尾茶屋に立ち寄りまして、缶詰の珈琲飲料などいただきました。

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